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コラム

プロセス主義成功の早道は本質を理解すること

 

 前回はプロセス主義®の5大失敗パターンを紹介した( プロセス主義®の5大失敗パターン を参照)。その際は、他の失敗パターンとの記述量のバランスもあったので割愛したが、プロセス主義の「本質理解」はとても重要なポイントなので、今回のコラムで改めて詳しく補足しておきたい。

プロセス主義成功の早道は本質を理解すること

 

本質が理解できていないとプロジェクトが失敗しやすい

 

 フリクレアでは、プロセス主義®の意義やプロセス見える化の大切さについての「コンセプト説明」をしっかり行うようにしている。なぜならプロセス主義の本質が十分理解できていないと、プロジェクトがうまく進まず結果主義から脱却できない場合や、本来目指していた方向性/ゴールからはずれて管理目的になってしまうことがあるからだ。

 

 さんざん論議を尽くしたあげく後、回りまわって結局は最初の出発点(コンセプト確認 = 本質理解)のところに戻ることがよくある。スピードが求められる世の中、つい途中でやるべきことを端折って手っ取り早く進めたくなる気持ちもわからないではないが、「目先の効率主義」とも言えるものなので要注意だ。

 

プロセス主義®というパラダイムシフトを理解するには

 

 「結果主義からプロセス主義®」というパラダイムシフトは、頭で理解するだけでは浸透しない。本質を理解し本気で実践できるようになるには時間もかかる。そこで全体像(コンセプト)を示しながら、具体例や比喩を示しながら、相手の視点に立ってわかりやすく説明することが求められる。

 

 「腑に落ちる」という言い方をよくするが、「経験 × 知識 × 課題意識」がそろってはじめて、これが進むべき道だと心の底から理解することができるものだ。人を新しい方向に導くためには、筋の通った理屈だけでなく、その人自身の生き方・思い・信念・探求心といった心理面についても配慮して、法を説かなければならない。

 

本質理解 = 腑落ちが成功への早道

 

 こういった理由で、フリクレアがコンサルティングでプロセス主義®やプロセスの見える化の導入をお手伝いする時は、必ず「本質を理解する」というプロセスを見える化ツールの中に入れるようにおすすめすることにしている。「なぜ結果主義から、プロセス主義®に移行するのか」、腑落ちして本質さえ理解してくれれば、あとは自主的に動いてくれるものだ。

 ただし、このプロセスをおざなりにすると必ずどこかでしっぺ返しが待っている。本質理解が結局はプロセス主義®浸透の早道であり、導入後の継続カイゼンもスムーズに運べるようになる。

 

※プロセス主義®とは、「見える化」と「プロセス評価」をセットにした、ポスト成果主義をになう新しい業績改善と人事マネジメントのコンセプトのこと。結果を担保できるプロセスを見える化した上で、人事評価とリンクさせ進化したプロセス評価®で人財育成と業績アップを支える点が特徴。

 

(初稿2019年2月25日 → リライト2020年7月9


(2019年02月25日)

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