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コラム

人事評価で業績アップを支える

 人事評価の本来の目的は、人財を育て経営課題を解決することだ。

人件費をコントロールし、昇給・昇格を決めることが全てではない。

 

 人事評価制度(以下“人事評価”)は会社の利益には直接貢献できないと考える人がいる。

しかし、人事評価が持つ大切な4つの目的を改めて認識して欲しい。

 1)めざすべきゴールは「人的経営資源の最大活用」

 2)人事評価は会社がめざす方向に社員を育てリードする「究極のマネジメント手段」である。

 3)人事評価は「成長支援制度」と言い換えられる。

 4)あるいは「経営課題解決に向けて人を動かす羅針盤」とも言える。

 

 営利企業であるかぎり永遠に逃れられない経営課題は業績アップ、すなわち売上や利益目標の達成、そしてその継続的改善である。業績アップは営業だけの仕事と誤解されがちだが、営業部門の頑張りだけでは限界がある。営業の本質的な意味は、「事業」を社員全員で「営」むことなのだ。

 営業部門は結果の数字だけを追いかけていても業績アップは望めない。成果につながるプロセスを明確にして、人財を育てなければならない。組織の成長と社員の成長は車の両輪だ。人財の成長無くして、業績改善はあり得ない。

 人事と営業が手を取り、人事評価を次のステージにバージョンアップする時が来た。人事評価は業績改善に貢献するものでなくてはならない。マネジメント手段・成長支援制度としての役割に目を向け、人事評価で業績アップを支えるのだ。

 人事評価で業績アップを支える3つのステップ(方程式)はこうだ:

 成果につながる「できる社員のノウハウ」を、 “標準プロセス” として整理する。

 標準プロセスを”基本の型” & “共通言語” として人財育成に活かす。

 結果だけでなく、標準プロセスへの取組をデータ化&見える化して人事評価にリンクさせる。

 

(図: 方程式:人事評価で業績アップを支える)

人事評価で業績アップを支える

 

 成果主義を導入し誤った運用を行った結果、日本経済は元気を失くしてしまった。本質的な問題を解決しなければ、失われた期間は終わらない。抜け出すために。今のままの評価制度から改善を図りたいと考える企業も多い。問題意識を持つ先進的な企業では、一歩進んだ人事評価を模索し始めている。これまでのプロセス評価をさらに進化させ、業績改善を中心とした経営課題解決にリンクさせ、人事評価をもっと有効活用しようという動きだ。

 

 今や時代は「プロセスの標準化」「人財育成」と「人事評価」を融合させた “進化したプロセス評価® という新しいステージに入ってきている。業績をアップさせて会社、そしてそこで働く社員を元気にする特効薬が”進化したプロセス評価®”なのだ。

 

 


(2013年10月04日)

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