社内データを活用する“RAG”とは?
<このコラムのAI要約>
このコラムは、株式会社フリクレアが開発した人財育成用AIである見える化AI®と、その基盤となるRAG技術について解説しています。RAGを活用することで、一般的なAIでは対応できない社内マニュアルや専門書籍などの独自データを参照し、低コストで信頼性の高い回答を生成することが可能になります。
見える化AI®を使えば、上司の育成の負担を減らし、部下も遠慮なく質問ができるようになり、ナレッジマネジメントと効率的な継続学習が実現できます。自社独自のノウハウをAIに学習させることで、他社との差別化を図りつつ、人財育成を支援することが成功の鍵です。
<コラム本文>
前回のコラムでは人財育成用の見える化AI®の開発過程とコンセプトを紹介しました(コラムNo.153人財育成AI開発までの道のり)。
今回は少し技術的な面にも少し踏み込んで、見える化AI®で採用している“RAG”という技術について解説します。※見える化AIは商標登録出願中です。
社内データを活用する“RAG”とは?
何千万円もの費用をかけて自社専用の本格的なAIシステムを構築することができるのは一部の資金潤沢な企業だけです。
もっと手軽に始められないかと調べてみると、“RAG”という技術を使えば、比較的低予算、短期間で実現可能であることがわかりました。
簡単にRAGについて説明しておきます。Googleで「RAGとは?」と検索すると、次のようなAIによる概要説明が表示されます。
**RAG (Retrieval-Augmented Generation) とは、大規模言語モデル (LLM) が、外部のデータベースやドキュメントから関連情報を検索し、その情報に基づいて回答を生成する技術のことです。日本語では「検索拡張生成」と訳されます。この技術により、LLMの回答の精度や信頼性を向上させることが期待できます。**
これでは技術用語が多く表現も英語の直訳でわかりにくいので、フリクレアでは次のように定義し直しています。
“RAGとは、ネット検索できる一般的な情報だけでは仕事で使える回答は出せない。そこで、社内マニュアルなどの書類もAIが参照できるようにして、AIを実際の仕事で使えるようにする技術。“
一言でいえば、「RAGとは社内資料を読んで回答するAIだ」と覚えておいてください。
人財育成AI ― “見える化AI®”の誕生!
このRAG技術を使って、フリクレア版の人財育成用のAIを開発しました。ユーザーが本当に知りたいノウハウを見える化するのがAI活用・浸透の鍵になるので、その想いを込めて “見える化AI®”と名付けました。
人財育成のための基本教育や研修後の継続学習を見える化AI®に任せることで、上司の育成の負担を減らし、学ぶ側の社員も遠慮なく何度でも質問ができるようになります。 次の図がRAGのシステム構成イメージです。
3つの知識領域
見える化AI®では、【顧客オリジナル領域】【クローズ領域】【オープン領域】という「3つの知識領域」にまたがるデータを引用して、自社業務に最適なAI回答生成を実現します。3つの知識領域について説明しましょう。
【顧客オリジナル領域】(社外秘情報)
自社の業務内容に関する独自のデータ領域です。基本的には社外秘の情報です。顧客別に作成したオリジナルの見える化ツールの内容を、まず教科書/ナレッジデータとして読み込ませて回答を生成します。
見える化ツールだけでなく、社内の他のコンテンツ(マニュアル、教育テキスト等、社内規定、その他の各種資料)も共有して活用します。これまでは机の肥やしとなっていた古い資料なども更新してナレッジデータとすることで、ナレッジマネジメントもセットで実践できます。
【クローズ領域】(専門家の知見)
普通の検索では会社や社員が参考にしているような書籍の内容や、コンサルタントの有益な情報は入手できません。
経営層が社員にこういう風に考え動いてほしいと考えているマネジメント手法などのコンサルナレッジ(テキスト資料)をAIに読み込ませることで、上司やコンサルの代わりに、AIがアドバイスすることが可能になります。
例えば、フリクレアの場合であれば、『営業プロセス見える化』『営業の正解』『進化したプロセス評価』などの書籍や、150本以上発信している『コラム』の内容等を追加することもできます。
【オープン領域】(ネット上のタダの情報)
一般的に開放されたGoogleなどで検索できる汎用知識も活用できます。ただし、ChatGPT等で得られる一般的なオープンデータだけではビジネスで使うには不十分です。ネット上のタダの情報なので、自社の仕事で使うには物足りなく感じ、競合との差別化にもなりません。ハルシネーションも心配です。
このように【顧客オリジナル領域】【クローズ領域】【オープン領域】という3つの領域にまたがるナレッジ―データを参照させることで、自社の仕事・言葉・目指す方向に合ったAI活用が実現化します。
見える化AI®については以下のサイトで紹介していますので、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。→ 見える化したプロセスをAIを活用して人財育成支援を行います
今回も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
「人財育成用の“見える化AI®”に興味がある」「AIを活用してナレッジマネジメントを実現したい」などの課題意識をお持ちの方は こちら からご連絡ください。
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(株)フリクレア 代表取締役
山田和裕
(2026年02月25日)





